現地調査をしてきました
本日は大阪府大東市諸福にお住まいのお客様から、屋根塗装のご相談をいただき、現地調査に伺いました。現場へは午前中のまだ空気の冷たい時間帯に、社用車で向かいました。大東市は近年、屋根や外壁のメンテナンス需要が高まっており、今回もその一環としてご相談いただいた形です。
到着してまず目に入ったのは、建物の屋根に設置された太陽光パネルの存在。屋根全体にしっかりとしたパネルが敷かれており、発電効率を考慮した配置となっていました。ドローンを使って高所から調査を実施すると、屋根材にはスレートが使用されていることが確認できました。全体的には健全な状態ではあるものの、数か所に塗膜の劣化やクラック、一部ではカビや苔の発生も見られました。
太陽光パネル周辺の屋根材には、日照や雨風の影響により、劣化の進行が比較的早い傾向があります。特にパネルの影になりやすい部分では、水分が滞留しやすく、コケの発生が顕著です。また、屋根の中心部には複数の細かい割れがあり、放置すると雨水の侵入リスクがある状態でした。
お客様にもドローン撮影の画像をお見せしながら状況をご説明すると、「こんなに傷んでいるとは思わなかった」と驚かれており、塗装による早期メンテナンスの重要性をご理解いただけました。さらに、太陽光パネル下の点検もご要望いただき、架台の状態確認と配線保護に関する追加提案も行いました。結果的に、塗装工事と合わせて太陽光パネル周辺の保全も視野に入れた総合メンテナンスのご提案へとつながりました。
太陽光パネルが載ったスレート屋根の特徴とメンテナンスの重要性
今回の屋根は、一般的なスレート屋根の上に太陽光パネルが設置されている構造でした。スレート屋根は軽量で扱いやすく、コスト面でも優れているため多くの住宅に使われています。しかしながら耐用年数は20〜25年程度とされており、10年を超えたあたりから塗膜の劣化や微細なひび割れが目立ち始めます。
加えて、太陽光パネルが屋根に設置されていることで、部分的に日照時間や雨水の流れにムラが生じ、劣化の進行具合にバラつきが出やすい点も特徴です。パネルの架台が固定されている箇所では屋根材に強い負荷がかかり、微細な振動や熱膨張収縮の繰り返しによりクラックが生じることもあります。
今回の現場でも、パネルの陰になる部分に湿気がこもりやすく、苔の繁殖が進んでいる様子が見られました。苔や藻は屋根材の劣化を加速させるため、除去と同時に防藻効果のある塗料を選定することが重要です。
また、パネル周辺にあるスレート部分の塗膜はすでに艶を失い、防水機能が低下していることから、塗装による保護が急務となっています。早期に塗装を行うことで、屋根材自体の寿命を延ばすことができるため、今回はフッ素系塗料での再塗装を推奨する方向でご説明しました。
屋根塗装を行う際の注意点と足場設置のポイント
スレート屋根への塗装は、下地処理を含めて丁寧な工程管理が必要です。特に太陽光パネルが設置されている場合、その周囲の塗装作業は慎重に行う必要があります。配線やパネル本体に塗料が付着しないように、マスキング処理を適切に施すことが第一のポイントです。
今回のように住宅密集地にあるお宅では、足場の設置スペースが限られるため、事前に近隣住民の皆様へのご挨拶と日程調整が不可欠となります。足場が通行の妨げにならないよう、搬入搬出時間を調整し、安全対策を万全にした上での仮設足場の組立てを行います。
また、太陽光パネルの配線は高電圧が流れている場合があるため、施工スタッフ全員が感電防止対策を講じ、必要に応じて電気工事士との連携も必要です。山田興業では、屋根塗装におけるパネル脱着の必要性や安全基準をクリアした作業手順を徹底しております。
さらに、屋根塗装は気温や湿度によって仕上がりに影響するため、施工時期や天候にも注意が必要です。雨天時の塗装は避けることはもちろん、乾燥時間の確保も大切です。今回のお宅では、3月中旬~4月の穏やかな時期を施工予定としてご提案いたしました。
今後ご提案予定の工事内容とお客様へのフォロー体制
今回の調査を通じて、お客様に以下の工事内容をご提案させていただく予定です。
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スレート屋根全面の高圧洗浄
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苔・藻の除去と下地処理
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太陽光パネル架台・配線周囲の清掃と点検
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下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装(フッ素塗料使用)
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パネル周囲の防水処理の強化
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雨樋や破風板の点検・必要な補修
さらに、お客様とのお話の中で「屋根の傷み具合が分かりやすかった」「写真で見られて安心できた」とお声をいただき、施工後のアフター点検もご希望いただきました。山田興業では、塗装後も年1回の定期点検を実施しており、塗膜の状態や太陽光パネルの保護状態を継続的にチェックいたします。
また、万が一塗膜の剥がれや雨漏りなどの不具合があった場合にも、保証書に基づいた迅速対応をお約束しています。今回のお客様にも、保証内容やメンテナンスプランを丁寧にご説明させていただき、ご安心いただけたご様子でした。
まとめ
大阪府大東市諸福での屋根塗装工事の現地調査では、スレート屋根の経年劣化と太陽光パネル周囲の苔の繁殖、塗膜の退色が確認されました。早期対応により、大切なお住まいを守る最適な工事をご提案することができました。
よくある質問
Q. 太陽光パネルがあっても屋根塗装は可能ですか?
A. はい、可能です。山田興業では太陽光パネルがある住宅での施工経験が豊富にあり、配線や架台の保護を行いながら安全に塗装工事を行います。
Q. 塗装の色は自由に選べますか?
A. もちろん可能です。カラーシミュレーションを活用し、実際の仕上がりを事前にイメージいただけるようご提案しています。
Q. 工事期間はどのくらいかかりますか?
A. 通常のスレート屋根の塗装工事は3日〜5日程度です。天候や作業内容によって前後しますので、詳細はお見積り時にご説明いたします。
今回の工事に関するコツ
屋根塗装工事において最も大切なことは、「下地処理を徹底すること」と「屋根材の特性に合った塗料を選ぶこと」です。特にスレート屋根の場合、表面の塗膜が劣化すると防水機能が失われ、雨水が徐々に染み込むようになります。これを防ぐためには、施工前の高圧洗浄・苔や藻の除去が不可欠です。
また、太陽光パネルが設置されている屋根では、架台部分や配線周囲の劣化も見落とされがちですが、ここをしっかり点検・補強することで全体の耐久性が向上します。
塗料の選定も重要なポイントです。今回はフッ素塗料を選定しましたが、紫外線に強く、耐久年数も15年以上と長期にわたって安心が続きます。初期コストはやや高くなりますが、長い目で見た時のライフサイクルコストは非常に良好です。
最後に、工事後のアフターフォローまで含めた信頼できる業者を選ぶことが、屋根塗装成功の秘訣です。山田興業では、塗装後の年次点検や無償補修の保証制度を設けており、大阪府内でも多数の施工実績があります。太陽光パネルを含む複合的な屋根構造にも柔軟に対応していますので、お困りの際はぜひご相談ください。