現地調査をしてきました

今回は【大阪府枚方市招提元町】にて屋根葺き替えのご依頼をいただき、現地調査に伺いました。お客様からは「屋根の劣化が気になる」とのご相談をいただきました。赤系の金属屋根が印象的な2階建て住宅で、現場へは軽トラックで向かいました。道幅がやや狭く、周囲には住宅が密集しているため、作業スペースの確保に注意が必要と感じました。
現場に到着後、早速屋根に上がり状態を確認。まず目に飛び込んできたのは、赤い塗装の金属屋根に広がる黒ずみと、複数箇所に見られる錆の浮きです。太陽光パネルが一部設置されていることから、部分的な結露や排水不良があった可能性も疑われます。また、軒先には落ち葉や埃がたまり、雨樋にもゴミが詰まりかけている様子でした。
今回の調査では、特に以下の点を重点的に確認しました。
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屋根材(金属瓦)の錆・塗膜剥離の状態
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雨樋の詰まり・固定不良
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軒先の水切れ
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太陽光パネル周辺の結露・汚れ
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隣家との離隔距離(足場設置計画のため)
今回の屋根は表面劣化が進んでおり、全体的な葺き替えをおすすめする必要があると判断しました。追加提案として「既存の太陽光パネルの洗浄および架台点検」もお客様にお伝えしたところ、「それも気になっていた」と前向きな反応をいただきました。今後は葺き替えに合わせて、パネルメンテナンスもご提案していく予定です。
屋根表面の劣化状況とその原因とは?

今回の現地調査で最も目立ったのが、赤く塗装された金属屋根表面における「広範囲な塗膜の剥がれ」と「錆の発生」でした。写真をご覧いただければお分かりのように、屋根全体がくすんだような印象で、塗装の光沢が完全に失われています。また、屋根面の一部では雨筋による黒ずみがはっきりと残っており、これは塗膜が劣化し、撥水機能が著しく低下している証拠です。
金属屋根は耐久性に優れる一方、定期的な塗装メンテナンスが必要です。今回の屋根は、おそらく前回の塗装から10年以上が経過しており、経年劣化が進行していたと考えられます。加えて、太陽光パネルの設置部周辺では、雨水の流れが滞るため、部分的に結露や湿気が溜まりやすく、腐食が進みやすい環境になっていました。
また、軒先や雨樋付近には落ち葉や埃が堆積しており、排水がスムーズに行えていないことも影響しています。水はけが悪くなると屋根材に常時湿気が残るため、錆の進行が加速してしまいます。さらに、隣家との距離が近いため、湿気がこもりやすい構造的な課題も見受けられました。
このように、表面劣化が複合的な要因で進んでおり、塗装では対応しきれない段階に達しているため、今回は「屋根全体の葺き替え」が必要と判断しています。
雨樋や軒先まわりの現状と注意点

調査時には屋根本体だけでなく、軒先や雨樋の状態も念入りにチェックしました。というのも、屋根からの雨水をスムーズに排水するためには、雨樋の機能が非常に重要だからです。
まず雨樋には、かなりの量の落ち葉や細かい埃が溜まっており、今後大雨が降った場合にオーバーフローが起こる危険性がありました。特に、裏手の高木からの落葉が毎年堆積してしまうとのことで、今後も継続的な清掃が必要になると考えられます。
また、軒先の板金にも細かい腐食や変色が見られ、一部では固定金具の緩みも確認されました。このまま放置すると、強風時に部材が落下する恐れもあるため、補修が必要です。さらに、屋根材の接合部やビス部分にも錆が広がっており、局所的な雨漏りのリスクも否定できません。
今回のように屋根葺き替えを行う際は、こうした雨樋や軒先部材の点検・交換も同時に実施することで、建物全体の耐久性を高めることが可能になります。施工の際は高所作業となるため、安全対策を万全にしながら、慎重に進める必要があります。
今回の葺き替えで必要となる工事内容とは?
この住宅で予定している屋根工事は、既存の金属屋根材を撤去し、新しい屋根材へと葺き替えるフルリフォームとなります。以下が、主な施工工程のイメージです。
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仮設足場の組み立てと飛散防止ネット設置
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既存屋根材とルーフィング(防水シート)の撤去
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下地の点検と必要に応じて野地板補修
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新規ルーフィングの敷設
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金属屋根材(新素材)への葺き替え施工
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棟板金・水切りの新設
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雨樋の清掃・補修、必要であれば交換
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太陽光パネルの一時撤去・再設置と洗浄
今回は、太陽光パネルのメンテナンスも同時に行う予定です。これは葺き替え工事のタイミングでしか難しいため、お客様にとっても最適なタイミングでした。今後の作業では、天候や風の影響にも注意しつつ、作業計画を立ててまいります。
今後のご提案とお客様の安心に向けたアフター対応
今回の現地調査を通じて、屋根の劣化状態を的確に把握できたことで、次のステップとしては「耐久性の高い金属屋根材への葺き替え提案」をご提示する予定です。特におすすめするのが「ガルバリウム鋼板」などの高耐久素材で、錆に強く、今後20~30年にわたりメンテナンス回数を抑えることができます。
また、既存の太陽光パネルに対しては、洗浄と架台の締め直し・劣化点検を行うことで、発電効率の向上と長寿命化が見込めます。あわせて雨樋の交換もご検討いただき、屋根まわりを総合的にリフレッシュする工事としてご提案予定です。
工事完了後は、弊社・山田興業の強みである【年1回の無料定期点検】にて、屋根・雨樋の状態を毎年確認させていただきます。また、万が一不具合があった場合には「施工保証書」に基づき、迅速にご対応いたします。お客様にも「そこまでしてくれるのは安心」とお喜びいただけました。
今後も安全・安心・高品質をモットーに、施工計画を立案し、お客様の理想の住まいを一緒に実現してまいります。
まとめ
大阪府枚方市招提元町で行った屋根の現地調査では、金属屋根の経年劣化が進行しており、錆・塗膜剥がれ・水はけ不良といった課題が見つかりました。今回は葺き替えと合わせて、太陽光パネルのメンテナンスや雨樋の修繕もセットでご提案する流れとなりました。山田興業では、お客様のご要望と住宅の状態をもとに、最適な工事プランをご提案いたします。これからも安心できる住まいづくりのパートナーとして、誠実に対応してまいります。
よくある質問
Q. 屋根の錆があっても塗装だけで済みませんか?
A. 軽微な錆であれば塗装でも対応可能ですが、今回のように塗膜剥離や広範囲な錆が発生している場合は、下地からの劣化が進んでいる可能性があるため、塗装だけでは不十分です。
Q. 太陽光パネルは工事中どうなりますか?
A. 一時的に取り外して安全な場所に保管し、屋根工事完了後に再設置します。同時にパネルの洗浄・点検も行います。
Q. 足場は何日間くらい必要ですか?
A. 通常は工事の前日または当日に設置し、工事完了翌日に撤去するため、合計5~7日間程度が目安です。
今回の工事に関するコツ
今回のように屋根葺き替えを検討する際の最大のコツは、「劣化の初期段階で対応すること」です。多くの方が屋根の不具合を感じた時点では、すでに下地までダメージが進んでいるケースが多く、早期発見・早期対処が結果的にコストを抑える近道となります。
特に金属屋根の場合、塗膜が剥がれてきた段階で早めに再塗装や補修を検討すれば、葺き替えまで発展せずに済む場合もあります。しかし放置が続くと、錆が広がり、屋根材自体の強度が落ち、最終的には全面交換が必要になります。
また、太陽光パネルを設置されているご家庭は、「屋根リフォーム時のパネル対応」も重要なポイントです。パネルを設置したまま屋根工事を進めるのは非常に困難なため、事前に取り外し・再設置・メンテナンスをセットで計画するのが理想的です。
さらに、雨樋や軒先部材も同時に確認・交換することで、屋根まわりの防水性・排水性が向上し、建物全体の寿命を延ばすことができます。山田興業では、こうした細かな点も一括で対応しておりますので、「屋根だけでなく住まい全体を見直すチャンス」として工事をご検討ください。













