現地調査をしてきました
今回の現地調査は、大阪府茨木市井口台にお住まいのT様邸にて実施しました。ご依頼内容は、「外壁と屋根の塗装工事」および「ベランダの防水工事の必要性を確認してほしい」というものでした。築年数はおよそ15年。立地は閑静な住宅街の一角で、近隣との距離も比較的近いため、塗装工事中の配慮が求められる環境です。
当日は晴天で、空気も乾燥しており調査には最適なコンディション。私は阪急茨木市駅からバスで井口台へと向かい、そこから徒歩で5分ほどの現地へ到着しました。玄関先でご挨拶させていただき、お客様と一緒に外壁・屋根の状態、ベランダの床面を中心に調査を進めていきました。
まず外壁を見て驚いたのは、一見するときれいに見えるものの、よく見ると複数箇所に塗膜の剥がれや白化現象(チョーキング)が見られたことです。また外壁目地のコーキングは劣化が進んでおり、硬化してひび割れていました。これは雨水の侵入リスクがあるため、早期の打ち替えが必要です。
さらに、北面のベランダ下では雨だれによる黒ずみ汚れや苔の発生を確認しました。防水層の保護機能が落ちているサインであり、ベランダ床面の防水トップコートの再施工を推奨いたします。
最後にドローンで屋根を確認しましたが、塗装の色あせや一部に苔の付着があり、こちらも高圧洗浄後の塗装が必要と判断しました。
今回の調査を通じて、T様へ「塗装・防水工事の必要性」だけでなく「適切な施工時期であること」「ご近所への配慮を含めた施工計画の立案が重要」であることを丁寧にお伝えし、追加提案として「外構の高圧洗浄サービス」もご案内。非常に前向きなご反応をいただきました。
外壁に見られた塗膜剥がれとチョーキング現象の進行
今回の現地調査で最も目についたのは、外壁の塗膜剥がれとチョーキング現象でした。外壁の塗装は、紫外線・雨風・排気ガスなどの影響で時間とともに劣化していきます。特にチョーキングは、手で触れると白い粉がつく現象で、塗料中の樹脂が劣化し顔料が表面に出てくる状態を示します。
これは美観を損なうだけでなく、外壁そのものを保護する力が落ちている証拠です。特に南面や西面など日差しを受けやすい箇所では、塗膜の剥がれも一部で始まっており、雨水が浸透するリスクが高まっていました。
さらに、外壁のつなぎ目となるコーキング(シーリング)部分の劣化も顕著でした。本来柔軟性のあるコーキング材が、硬化・ひび割れを起こしており、防水機能が著しく低下しています。これは見た目以上に重要な問題で、放置すると建物内部へ雨水が侵入し、内部木部の腐食や断熱材のカビなどの原因となる可能性があります。
このため、山田興業では以下の対応をご提案しました:
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外壁全体の高圧洗浄
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下塗り・中塗り・上塗りの3工程による塗装
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目地コーキングの打ち替え(全交換)
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色の選定はカラーシミュレーションによる事前確認
外壁塗装は見た目のリフレッシュだけではなく、家の寿命を伸ばすための重要なメンテナンスです。特に今回のような15年経過物件では、早期の対応が建物を長持ちさせる鍵となります。
ベランダ防水層の劣化と苔の発生による影響
今回の調査で特に気になったのが、ベランダの床面に現れていた苔と黒ずみです。これは、表面防水層の撥水性が落ちているサインであり、雨水が滞留している時間が長くなっていることを示唆しています。
ベランダは雨水が直接溜まる場所でありながらも、住居の中でも劣化が見落とされやすい部分です。しかしながら、防水層が機能していない状態が続くと、下階への雨漏りに繋がるリスクがあります。実際に、床面にヘアクラック(髪の毛のような細いひび)も見受けられ、既に防水層の一部には再塗装が必要な状態でした。
山田興業では、以下の提案をいたしました:
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現状の防水層を高圧洗浄
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下地処理後にプライマーを塗布
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ウレタン防水トップコートの再施工
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隅々まで塗膜厚を確保し、排水口周辺の処理も丁寧に対応
お客様も「以前、雨の日にベランダで滑りそうになったことがあった」とおっしゃっており、防滑性を高めるための砂骨仕上げもご提案させていただきました。防水は見た目では判断が難しいからこそ、定期的なプロの診断とメンテナンスが必要不可欠です。
屋根塗装に必要な作業と注意点
屋根に関しては、今回ドローンを活用して上空から撮影と確認を行いました。屋根材はスレート系で、表面には退色と苔の発生が散見されました。特に北面の勾配部分は日陰になる時間が長いため、湿気が溜まりやすく、苔の繁殖が顕著に見られます。
屋根は建物の中でもっとも過酷な環境にさらされる部位です。紫外線、雨風、温度差などで塗膜が傷みやすく、特に苔やカビは屋根材の劣化を早めます。
今回の屋根塗装における注意点は以下の通りです:
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高圧洗浄により、苔や汚れを完全に除去
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下塗りで屋根材の吸い込みを抑え、密着性を確保
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耐候性の高いシリコンまたはフッ素系塗料を選定
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屋根棟板金部の釘浮きやシーリングもチェックし補修
また、お客様の屋根は勾配があるため、足場の設置と安全対策が必要です。近隣との距離が近い地域であるため、飛散防止ネットを確実に設置し、周囲への塗料の飛散や騒音への配慮を徹底します。
今後ご提案する工事プランとお客様の反応
今回の現地調査を受けて、T様には以下のような総合的なリフォームプランをご提案いたしました。
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外壁塗装(高圧洗浄+3層仕上げ)
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コーキング全打ち替え
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屋根塗装(ドローン確認後の補修対応込み)
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ベランダのウレタン防水トップコート再施工
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オプション:外構や駐車場周辺の高圧洗浄サービス
特に高評価をいただいたのは「カラーシミュレーションによる仕上がり確認サービス」です。T様は「完成後のイメージが見えるのは安心できる」と非常に前向きな反応をいただき、色味の打ち合わせを次回行うことになりました。
また、工期やご近所へのご挨拶、工事中の写真付き報告書についてもご案内し、安心してご依頼いただける体制を丁寧に説明。山田興業では、ただ工事を行うのではなく「住まいに愛着を持っていただけるようなご提案」を大切にしています。
まとめ
大阪府茨木市井口台での現地調査では、外壁・屋根・ベランダすべてにおいて経年劣化が進んでおり、早期対応が必要であることが明らかになりました。山田興業では調査からご提案、施工後のアフターフォローまで一貫対応し、安心して工事をお任せいただける体制を整えております。ご自宅の状態が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問(Q&A)
Q1:外壁塗装は何年ごとに行うべきですか?
A1:目安として10~15年が一般的です。ただし、立地環境や塗料の種類によって異なります。
Q2:ベランダの防水工事だけでも依頼できますか?
A2:はい、可能です。防水層の点検から対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
Q3:ドローン調査には費用がかかりますか?
A3:山田興業では、調査の一環として無料でドローン点検を行っています。
今回の工事に関するコツ
外壁塗装や屋根防水を成功させるための最大のコツは、「現地調査をしっかりと行うこと」です。外から見てきれいに見える住宅でも、近づいて見ると塗膜の剥がれやコーキングの劣化、屋根の苔や色褪せが見られることが多々あります。こうした劣化を早期に発見できれば、大掛かりな修繕工事を避けることも可能になります。
また、塗装に使用する塗料の選定も非常に重要です。予算重視の場合はシリコン系、高耐久を求める場合はフッ素系や無機系塗料が選ばれます。山田興業では、予算・耐用年数・色の好みなどをヒアリングした上で、最適な塗料を提案します。
さらに、ベランダ防水においては施工のタイミングが重要です。苔や黒ずみを見つけた時点で防水層の再施工を行えば、雨漏りを防ぎ、下階への被害も未然に防げます。
最後にもう一つ大切なのが「施工中の安心感」です。山田興業では、毎日の作業終了後に写真付きで進捗報告を行い、お客様に常に状況をご確認いただけるようにしています。また、近隣へのご挨拶や騒音・飛散対策も徹底し、工事中のストレスを最小限に抑えます。成功の秘訣は「準備8割、施工2割」。安心して任せられるパートナー選びが、リフォーム成功の第一歩です。