現地調査をしてきました
今回の現地調査は、大阪府寝屋川市池田にお住まいのお客様からのご依頼でした。「外壁と屋根の色褪せが気になってきた」とのことで、塗り替えのタイミングを見極めたいというご相談です。秋晴れの空の下、私は京阪寝屋川市駅から自転車で向かいました。閑静な住宅街の一角にある3階建ての戸建住宅で、築15年以上は経過している印象を受けました。
外観は一見すると大きな損傷は見受けられませんが、細かく観察すると経年劣化の兆候が複数確認できました。写真にもあるように、外壁はサイディングボード仕上げで、一部にチョーキング(手で触れると白い粉が付く現象)が発生しており、防水性の低下が疑われます。また、外壁表面には色むらや雨だれのような跡もあり、美観の面でもやや気になる状態です。
加えて、配管周辺のシーリング材の硬化・ひび割れも確認。屋根は高所で確認が難しいため、当社が得意とするドローンを用いて調査しました。映像からは屋根材の一部に退色と細かなひび割れが確認でき、塗膜の劣化が進行していることが明らかとなりました。
お客様には現地で状況をご説明し、補修を伴う外壁塗装と屋根塗装を併せたリフォームをおすすめしました。加えて、ベランダの防水層のチェックも提案したところ、「せっかくの機会なのでぜひお願いしたい」とのことで、追加調査も快諾いただきました。現場の状況とお客様のご要望を踏まえ、次回お見積もりと施工プランをご提案する予定です。
外壁に見られたチョーキング現象と塗膜劣化のサインとは
現地調査にて、外壁サイディングに発生していたチョーキング現象は、塗装劣化の代表的な初期症状の一つです。紫外線や風雨の影響で塗膜が分解され、防水性能が落ちてくると、表面に白い粉状のものが現れます。これは塗料の顔料成分が劣化し、分離して表面に浮き出ることで起こります。
今回の住宅では、南面および西面に特にチョーキングが強く出ていました。これらの方角は日照時間が長く、紫外線の影響を強く受けるため、他の面よりも早く劣化が進みやすいのです。触ってみると、手のひらにしっかりと粉がつくレベルであり、塗膜の防水性はすでにかなり低下していると判断できます。
この状態を放置すると、サイディングボード自体に水分が染み込み、膨張・収縮を繰り返すことでクラック(ひび割れ)や反りが発生しやすくなります。今回の現場では、サイディングの反りや割れは確認できませんでしたが、雨筋汚れや色むらが見られる箇所もあり、早期の塗装による保護が必要とされます。
また、配管周りやサッシ周辺のシーリング部分も硬化しており、微細なひび割れが発生していました。シーリングの劣化は雨水の侵入を招きやすく、構造体へのダメージへと発展するリスクが高まります。そのため、塗装工事と合わせてシーリングの打ち替え工事も推奨いたします。
屋根材の色褪せとひび割れに見る防水性の低下と塗り替えのタイミング
ドローンで確認した屋根の状態からも、経年劣化の進行が明確に見て取れました。屋根材の表面は明らかに退色しており、元の色味が分からないほどグレーがかっていました。これは長年にわたり紫外線や雨風にさらされてきた証拠であり、塗膜の防水性能がほぼ失われていることを示しています。
また、屋根の棟部分には細かいクラックが複数見られ、釘浮きも発生しているようでした。これらの症状は、台風や強風時に屋根材が飛ばされるリスクを高めるため、早急な対処が必要です。特に寝屋川市は台風の進路にあたる地域でもあるため、屋根の健全性を維持することは極めて重要です。
屋根は外壁よりも劣化スピードが早いとされており、特にスレート屋根材の場合、塗装の耐用年数は10~15年程度です。今回の建物の築年数や塗装履歴を考慮すると、まさに今が塗り替えのベストタイミングといえるでしょう。
今回の調査結果をもとに、屋根全体の塗装工事に加え、棟板金の釘打ち直しやシーリング補修、必要に応じた部分張り替えを含むプランを提案いたします。これにより、雨漏りのリスクを抑え、建物全体の耐久性を向上させることが可能となります。
外壁塗装時に注意すべき点とご提案した追加調査内容について
外壁塗装を実施するにあたり、今回の現場で特に注意すべきなのが「外壁材の素材と目地の状態」です。調査対象の住宅は窯業系サイディングボードを使用しており、目地のシーリングの状態が塗装の品質と耐久性に大きく影響を与えます。先述の通り、既存のシーリング材には硬化・ひび割れが見られたため、塗装前に「既存シーリングの撤去」と「新規打ち替え」を必ず行う必要があります。
また、汚れが多く付着していた箇所については高圧洗浄の徹底も重要です。塗装前の洗浄が不十分だと、塗膜が密着せず早期剥離の原因になるため、当社では150kg/cm²以上の高圧洗浄機を使用し、しっかりと旧塗膜や汚れを除去いたします。
さらに、今回ご提案させていただいた追加調査として、ベランダの防水層の点検を行いました。点検の結果、表面に細かなクラックと色褪せが見られ、防水層の寿命が近づいている兆候が見受けられました。お客様にはFRP防水トップコートの再施工をご提案し、「そこまで見てくれてありがとう。屋根と外壁と一緒にお願いしたい」とのお言葉をいただきました。
当社山田興業では、ただ塗るだけでなく、建物全体の耐久性と快適性を見据えたご提案を大切にしています。今後は屋根・外壁・防水の3点を一体化したプランをご提示予定です。
今後の工事提案とメンテナンススケジュールについて
今回の現地調査を通して、お客様のお住まいに最も適した施工内容は「屋根・外壁塗装+ベランダ防水再施工」という3点セットの改修工事であると判断いたしました。すべての施工を同時に行うことで足場の共用が可能となり、トータルコストの削減にもつながります。
屋根には遮熱性の高い塗料を、外壁には低汚染型シリコン塗料をご提案予定です。どちらも耐候年数が長く、今後のメンテナンスサイクルを延ばすことができます。また、防水工事にはトップコートのみならず、下地の劣化具合を見ながら必要に応じた部分補修も含めて対応します。
工期としては、おおよそ2週間前後を予定しており、施工中はお客様の生活に支障が出ないよう、工程表と連絡体制をしっかり整えて進行いたします。山田興業では、塗装後も毎年1回の無料点検を実施し、アフターサポートにも力を入れております。
次回のご訪問時には、カラーシミュレーションを使用し、塗装後の完成イメージをご覧いただきながら、お色のご相談も進める予定です。今後も地域密着の精神で、寝屋川市のお客様に安心して任せていただける工事を提供してまいります。
まとめ
今回は大阪府寝屋川市池田にて実施した外壁屋根塗装の現地調査について詳しくご紹介しました。チョーキングや色褪せ、シーリングの劣化、屋根材のクラックなど、複数の劣化サインが確認されたため、屋根・外壁・ベランダの3点を重点的に改修していく方向でご提案を進めてまいります。
よくある質問
Q. 外壁のチョーキング現象とは何ですか?
A. チョーキングは、塗膜が劣化して顔料が粉状になり、表面に白く浮き出てくる現象です。防水性が低下しているサインです。
Q. 外壁塗装は何年ごとに行うのが理想ですか?
A. 一般的には10年に一度が目安です。塗料の種類によっては15年以上持つものもあります。
Q. 防水工事はどのタイミングで必要になりますか?
A. ベランダや屋上の表面にひび割れ、色あせ、汚れの付着が目立つようになったら再施工のサインです。
今回の工事に関するコツ
外壁や屋根の劣化は、初期症状の段階で見極めて対処することが最も重要です。見た目に目立つクラックや剥がれが出る前に、チョーキングや色褪せといった小さなサインを見逃さずに行動することで、修繕コストを抑えることが可能になります。
また、屋根・外壁・ベランダなど複数の部位が同時に劣化している場合は、工事を一括で行うことで「足場費用の節約」「工期短縮」「全体の美観統一」など多くのメリットがあります。
さらに、工事を依頼する業者選びも非常に大切です。山田興業では、経験豊富な職人による丁寧な現地調査と、ドローンを用いた高所点検、カラーシミュレーションによる視覚的提案、さらには施工後の無料点検まで一貫して対応しております。
施工内容の質だけでなく、アフターフォローまで含めた安心感を重視することが、長く快適に暮らせる住まいづくりの秘訣です。ご自宅に少しでも気になる劣化サインがある方は、まずは無料調査をご依頼ください。小さなサインが、大きなトラブルを防ぐ第一歩です。













