現地調査をしてきました
本日は、大阪府寝屋川市春日町にて屋根塗装をご検討中のお客様宅に現地調査へ伺いました。天気は晴れ、朝の冷たい空気の中で一杯の缶コーヒーを片手に車で現地へ向かいました。今回のお宅は、平屋の金属折板屋根で、近隣には密集住宅も多く、雨風の影響を受けやすい立地です。
まずは上空からドローンによる撮影を行い、全体の様子を確認。パッと見は綺麗に見えるものの、近接撮影では複数箇所にサビ、塗膜の剥がれ、雨だれ跡などが確認できました。特に屋根のボルト周辺にサビが進行しており、防水性が落ちていることがわかります。
軒先には黒ずみ汚れと苔の付着が見られ、雨水の流れがうまくいっていない様子。棟板金部も変色が進み、放置すれば雨漏りのリスクが高まる状況でした。また、排水周りの集水部分にはゴミがたまりやすい構造となっており、定期的な清掃が必要です。
この日は通常の塗装調査に加え、追加提案として「ボルトキャップ交換」と「錆転換剤の下塗り処理」をご案内したところ、お客様も「確かにこのままでは不安ですね」と納得のご様子でした。今回の調査を通して、塗装の前処理の重要性をしっかりとご説明させていただきました。
金属折板屋根の劣化状況と今後のメンテナンス課題
今回調査した屋根は、金属折板屋根(おそらくガルバリウム鋼板)で構成されており、耐久性に優れていますが、同時に錆や塗膜劣化が進行しやすい素材でもあります。今回のようにボルト周りや重なり部のサビ、塗装剥がれが見られる場合、単なる上塗りではなく、下地処理を徹底する必要があります。
特に、ボルト部分は防水キャップの劣化が進行しており、このまま放置すれば降雨時にボルト周りから水が浸入し、屋根裏側への雨漏りリスクを高めてしまいます。また、棟部分には鋼板の浮きや変形が見られ、板金の締め直しや補強処置も視野に入れるべき状態でした。
塗膜のチョーキング(白い粉状の劣化)も確認できたことから、紫外線によるダメージが進行しており、これがさらにサビを促進してしまいます。現状のままでは、美観はもちろんのこと建材としての防水性能や耐久性能も損なわれる恐れがあります。
屋根塗装に必要な工事内容と注意点
今回の屋根塗装には、以下のステップを踏むことが重要です。
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高圧洗浄
表面の汚れ、苔、旧塗膜の浮き部分をしっかりと除去することで、塗装の密着性を高めます。特に雨だれ跡の汚れは放置すると下地処理の妨げになるため、丁寧な洗浄が不可欠です。 -
下地処理(ケレン+錆転換剤)
手工具や電動工具によるケレン作業を実施し、サビ部分を処理。その後、錆転換剤を塗布し、サビの進行を抑制します。 -
ボルトキャップの交換
防水キャップが劣化しているため、専用の新しいキャップを装着することで、長期的な防水性を確保します。 -
下塗り+中塗り+上塗り(計3回塗り)
塗料は高耐久型のフッ素系もしくはシリコン系を提案予定。耐久年数を考慮し、長期メンテナンスフリーな仕様を心がけます。
注意点としては、気温や湿度に配慮した塗装タイミングの選定や、近隣への飛散防止対策(飛散防止ネットの設置)が挙げられます。金属屋根の場合、特に朝露や結露が乾ききってからの施工が基本となります。
今後のご提案内容とアフターフォロー
今回の現地調査を踏まえ、今後ご提案する工事内容は下記の通りです。
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高圧洗浄
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錆転換剤塗布
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ボルトキャップ交換
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3回塗り塗装(下塗り+中塗り+上塗り)
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棟板金の補修およびコーキング処理
また、山田興業では工事完了後も年1回の定期点検を実施しており、施工した箇所の状態確認や、再発防止策のご提案も行っています。今回のような屋根工事の場合、施工後の防水チェックや塗膜の状態確認を徹底することで、長期的に安心していただける住宅環境を守ります。
お客様からも「今後のメンテナンスもお願いしたい」とのお言葉をいただき、信頼関係の第一歩となる調査となりました。
まとめ
大阪府寝屋川市春日町にて行った屋根塗装の現地調査では、金属屋根特有の劣化サインが多く確認され、塗装のみならず適切な下地処理や防水対策が求められる状況でした。特にボルト周辺の処置は見落とされがちですが、耐久性の観点では非常に重要な部分です。
山田興業では、こうした細部にこだわった施工を心がけており、経験豊富な職人による現地調査・アドバイス・アフターサービスを通じて、安心して工事をお任せいただける体制を整えています。今後も地域の皆様の住まいを守るパートナーとして、確かな品質と誠実な対応をお届けしてまいります。
よくある質問
Q1. 金属屋根の塗装は何年ごとに必要ですか?
A. 一般的には10~15年ごとが目安ですが、立地条件や塗料の種類により異なります。劣化サインが見られた場合は早めの対処がおすすめです。
Q2. 工事期間はどのくらいですか?
A. 今回のケースでは3日間程度を予定しています(天候により変動あり)。
Q3. 錆転換剤って本当に効果あるの?
A. はい。既に発生したサビを進行させない効果があり、塗装の下地処理として非常に重要な役割を担います。
今回の工事に関するコツ
今回のような金属折板屋根の塗装において、最も重要なのは「下地処理をどこまで徹底できるか」に尽きます。見た目の仕上がりにばかり目を向けると、内部にサビや浮きが残ってしまい、数年後に再施工が必要になることも。山田興業では、サビや旧塗膜の除去はもちろん、錆転換剤を用いたケアや、細部にわたるボルトキャップ交換、棟板金のシーリング処理など、耐久性を考慮した下地づくりを徹底しています。
また、金属屋根は熱を持ちやすいため、遮熱塗料の選択や施工時期の調整もポイント。特に真夏の高温時は、乾燥が早すぎて塗膜の硬化不良が起こるリスクがあるため、適切な施工タイミングの見極めが必要です。
さらに、屋根の形状によってはドローンを活用した点検が非常に有効。高所に登らなくても全体像を把握できるため、足場コストを抑えつつ、安全性の高い診断が可能です。山田興業では無人航空機飛行の許可を取得済みのため、安心してご依頼いただけます。
工事の質はもちろん、10年後も安心して住める家にするための「目に見えない部分」へのこだわりが、山田興業の真骨頂です。