現地調査をしてきました
今回は大阪府寝屋川市高宮新町にある3階建ての住宅へ、外壁と屋根の現地調査にお伺いしました。事前に「外壁の色褪せと屋根の汚れが気になる」とのご相談をいただき、午前9時に社用車で現地へ到着。周囲は静かな住宅街で、車の往来も少なく、施工時の近隣対応にも配慮が必要な環境だと感じました。
現場でまず目に入ったのは、セメント瓦の屋根に設置された太陽光パネル。ドローンで上空から確認すると、パネル自体は問題ないものの、パネル周辺の瓦に苔や汚れが目立ち、防水性能の劣化が懸念されました。紫外線や雨風の影響が集中する屋根面であり、早期の塗装メンテナンスが必要な状態です。
次に、外壁のモルタル部分を確認。全体的に色褪せが進行しており、一部にはクラック(ひび割れ)も見受けられました。3階部分の開口部周辺では特に雨だれによる汚れが強く、塗膜の劣化が進んでいる印象です。また、玄関上部のタイル外壁では、タイルの剥離や欠損が発生しており、補修と塗装の両方が必要となります。
今回の調査では、外壁全体の再塗装に加え、タイル部の補修および屋根塗装を提案する方針を固めました。お客様からは「他の部分も劣化していないか確認してほしい」とのご要望もあり、追加でベランダ防水の簡易点検も実施。軽度の防水層剥離が見られたため、防水処理の追加提案もさせていただきました。お客様は「このタイミングで全部できるなら安心ですね」と、前向きな反応をいただきました。
モルタル外壁の劣化と補修提案
モルタル外壁は耐久性に優れている一方で、経年劣化とともにひび割れや色褪せが目立ちやすい素材です。今回の寝屋川市高宮新町のお宅でも、南面を中心に色褪せが顕著で、特に直射日光を浴びやすい面での塗膜劣化が進んでいました。写真にも写っている通り、3階の窓下部にはヘアクラックが複数見受けられました。
このまま放置すると、雨水が壁内に侵入し、内部腐食やカビ発生の原因になります。そのため、まずはひび割れ箇所のシーリング補修を行い、その後、下塗り(シーラー)→中塗り→上塗りの3工程でしっかりと仕上げる必要があります。塗料には耐候性に優れたラジカル制御型塗料をご提案し、今後のメンテナンス周期を長く保てるよう配慮しています。
さらに、モルタル外壁に特有の雨だれ汚れが集中する箇所には、防汚機能付きの塗料を使用予定です。色味についてもお客様のご要望をヒアリングし、シミュレーションによる配色確認をご案内予定です。耐候性と美観の両立を図りつつ、10年以上先まで安心して暮らしていただける外壁仕上げを目指します。
セメント瓦屋根の塗装と太陽光パネルとの両立
屋根部分はセメント瓦のため、経年により表面がざらつき、苔や藻の発生が顕著です。ドローン撮影でも、特に北面で汚れの蓄積が目立ち、太陽光パネル周囲は湿気が溜まりやすく、劣化スピードが早い傾向にあります。屋根材の防水機能が低下しており、このまま放置すると雨漏りのリスクが高まります。
塗装工事にあたっては、まず高圧洗浄で苔や汚れを丁寧に除去。その後、下地強化材を塗布してから、遮熱性のある屋根用塗料で仕上げる方針です。遮熱効果により室内温度の上昇を抑え、省エネにもつながります。太陽光パネル部分はパネルを取り外さずに作業できるよう、専用の養生を行いながら安全に作業を進めていきます。
また、架台や配線の点検も併せて実施予定です。特に今回のお宅では設置から年数が経っている可能性が高く、パネル自体のメンテナンスも必要に応じてご提案予定です。発電効率の低下が気になる方には、洗浄サービスや点検プランもご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
タイル壁の欠損と今後の対応
1階ガレージ上部のタイル面では、複数箇所でタイルの浮きや欠損が確認できました。特に開口部近くの目地部分は、外部からの衝撃や温度変化による伸縮の影響を受けやすく、タイルの剥がれが進行する恐れがあります。写真にもある通り、数枚のタイルが完全に脱落しており、美観だけでなく安全性の面でも対処が急務です。
対応としては、まずは浮きの範囲を打診調査で明確化し、該当箇所のタイルを剥がして再接着。周辺目地もすべて打ち替えることで、将来的な剥離を予防します。再接着には耐震性に優れた弾性接着材を使用し、下地との密着性を高める工夫を施します。
タイル壁の修繕は、使用するタイルの色や質感を近づけることが重要です。可能であれば同一品番のタイルを取り寄せ、難しい場合は周囲との違和感を最小限に抑えるカラートーン調整を行います。外壁塗装と一体化した仕上げを行うことで、補修跡が目立ちにくく、美観を回復できるよう努めます。
まとめ
大阪府寝屋川市高宮新町にて行った現地調査では、外壁モルタルの劣化、屋根セメント瓦の防水性低下、タイル壁の欠損といった複数の課題が明らかになりました。いずれも築年数に伴う自然な劣化ではありますが、放置すれば住宅全体の耐久性や安全性に直結する問題です。
山田興業では、お客様のご要望をしっかりとヒアリングし、最適な工事プランをご提案いたします。施工後の安心も大切にし、アフターフォローまで丁寧に対応させていただきます。外壁塗装や屋根塗装をお考えの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
よくある質問
Q1. 太陽光パネルが載っている屋根でも塗装できますか?
A. はい、可能です。パネルを外さずに養生を行いながら、安全に塗装作業を進めます。
Q2. 外壁のひび割れはすぐに直さないと危険ですか?
A. 小さなクラックでも放置すると雨水が侵入し、構造内部の腐食につながる恐れがあります。早期の補修がおすすめです。
Q3. タイル壁の欠損は部分補修でも対応可能ですか?
A. はい、部分補修で対応可能です。ただし広範囲の場合は外壁塗装とセットで行うと美観が整います。
今回の工事に関するコツ
今回のように外壁・屋根・タイルと複数の部位に劣化が見られる場合、一つずつ別々に対応するよりも、同時に補修・塗装を行うことで、コスト面・工期面でのメリットが生まれます。まず、足場の設置が1回で済むため、その分の費用が削減できます。また、全体を統一感あるデザインで仕上げることができ、見た目にも美しい仕上がりになります。
外壁モルタル面の塗装では、下地処理が最も重要です。ひび割れ補修を丁寧に行い、下塗りでしっかり密着性を高めることが、上塗り塗料の性能を最大限に引き出すコツです。加えて、防汚性の高い塗料を選ぶことで、雨だれや排気ガス汚れの付着を抑え、美観が長持ちします。
セメント瓦の屋根塗装では、高圧洗浄による苔や汚れの除去が命。洗い残しがあると塗料がしっかり定着しません。また、遮熱塗料の採用により、夏場の室温上昇を抑えられるため、光熱費削減にもつながります。太陽光パネルがある場合は、専門の業者に配線チェックとパネル洗浄も依頼すると、発電効率が回復しやすくなります。
タイル壁の補修においては、目地の劣化にも注目が必要です。目地からの水分侵入を防ぐためには、定期的な打ち替えや防水処理が効果的です。タイルが落下する前に補修できれば、住まいの安全性も確保できます。今回のような立体的な建物では、各階ごとの劣化状況に差があることも多いため、現地調査でしっかり確認し、部分ごとの対策を講じることが長寿命化のポイントとなります。













