現地調査をしてきました
本日は、大阪市東淀川区淡路にある戸建住宅にて、外壁・屋根・ベランダの補修塗装工事に先立つ現地調査を行ってきました。現場までは阪急淡路駅から徒歩圏内の住宅街にあり、周辺には交通量の多い高架道路が隣接している立地でした。現場に到着したのは午前9時過ぎ、日差しの強い秋晴れの日で、気温はやや高めでしたが調査には最適な天候でした。
今回の調査は、家主様より「外壁のヒビ割れが目立つ」「ベランダの床面が浮いてきている」「屋根瓦がずれているように見える」とのご相談をいただき実施しました。まず外壁を確認すると、基礎部分から立ち上がるヒビ割れが複数見受けられました。雨水の侵入が懸念される深さと長さであり、早急な補修が必要な状況です。
続いてベランダは、防水層が全体的に劣化しており、塗膜の膨れやひび割れ、さらに排水溝まわりに汚れの堆積も確認されました。屋根についてはドローンを活用して上空から撮影を行い、瓦のズレや一部の棟瓦に隙間が生じていることが判明しました。
最後に天井裏からの雨染みの有無も確認しましたが、現時点で室内への雨漏りは発生していないものの、今後の台風や大雨により雨水の侵入リスクが高まる懸念があります。お客様にも現場写真を見ていただきながら説明したところ、「こんなに劣化していたとは思わなかった」と驚かれており、早急に工事を進めたいとのご要望をいただきました。
外壁のヒビ割れと汚れの進行が顕著でした
今回の現地調査でまず目についたのは、外壁に発生している複数のクラック（ひび割れ）です。特に基礎立ち上がり部分に発生している構造的な縦割れは、地震や地盤の動き、経年劣化などの影響が考えられます。写真にもあるように、クラックの幅は1mm以上ある箇所もあり、これは建物の内部に雨水が侵入するレベルの深刻な劣化です。
また、外壁全体に広がる黒ずみやコケのような汚れも目立っており、これは周辺の環境（高架道路の排気ガスや日照条件）によるものと推察されます。外壁の塗膜が劣化すると、汚れが付着しやすくなり、さらに見た目の悪化だけでなく防水性能の低下にもつながります。
こうした症状に対しては、まずクラック補修を行った上で、外壁全体に高圧洗浄をかけ、汚れをしっかり落とした後、下塗り・中塗り・上塗りの三工程による再塗装を行う必要があります。使用する塗料は、環境条件を踏まえ、低汚染・防カビ性能に優れたシリコン塗料またはラジカル制御型塗料を選定することで、長期間の美観と保護性能が得られます。
屋根の瓦ズレと棟部分の劣化が進行中
屋根の調査では、ドローンによる空撮と望遠撮影を併用して、全体像を確認しました。その結果、数枚の瓦が軽度にズレており、棟部分では漆喰の剥がれや瓦の隙間が複数箇所に見られました。この状態を放置すると、雨水が瓦下に浸入し、屋根下地の腐食や雨漏りを引き起こす恐れがあります。
また、瓦自体の色あせも確認でき、屋根全体の塗膜性能が低下している兆候が現れています。瓦屋根は見た目では分かりにくい微細なズレや破損が起きやすく、特に今回のように高架道路が隣接している場所では、振動や粉塵の影響も無視できません。
施工としては、まず瓦の差し替え・固定補強作業を行い、棟部には新たに南蛮漆喰を充填し再構築することを提案いたします。加えて、屋根全体に対しても保護塗装を施すことで、今後10年以上の防水・美観維持が期待できます。
ベランダ防水層の剥がれと排水不良に注意
ベランダは建物の中でも特に雨風に晒されやすく、経年劣化が進みやすい箇所の一つです。今回の調査では、防水塗装が剥がれている箇所や、表面の浮き・ひび割れが多数見られました。排水口付近にも汚れが溜まりやすく、排水不良が起きている可能性が高いです。
特に写真の通り、緑色の防水層が大きく膨れている部分があり、これは防水層の内部に湿気が溜まり、膨張している証拠です。これを放置すると、いずれ完全に剥離してしまい、雨漏りの原因となってしまいます。
施工内容としては、既存の防水層を撤去し、下地処理後にウレタン塗膜防水による再施工を推奨します。ベランダ面積や形状にもよりますが、2～3日の工期で耐久性の高い仕上がりが可能です。仕上がり後にはトップコートを2層塗りし、紫外線や摩耗への耐性を強化します。
外壁・屋根・ベランダの総合改修で住まい全体の寿命を延ばします
今回のように、複数箇所で劣化が見られる場合、個別対応ではなく総合的な改修工事を行うことで、費用対効果の高い施工が可能になります。特に今回の住宅は築年数が経過しており、全体的にメンテナンスサイクルに差し掛かっている印象です。
屋根・外壁・ベランダの工事を同時に行うことで、足場の設置が一度で済み、費用面でも大幅なコストカットが可能になります。また、同時施工によって建物全体の防水性能が均一に保たれ、見た目の統一感も高まります。
お客様には、今回の調査結果と写真をまとめた調査報告書を後日お届けし、それに基づいてお見積もりと提案プランを提出させていただく予定です。カラーシミュレーションもご希望とのことでしたので、近日中に専用ツールを用いてご自宅の色合いをご提案予定です。安全・快適・長持ちの3拍子そろったリフォーム工事を、今後ご提供していきたいと考えております。
まとめ
今回の大阪市東淀川区淡路での現地調査では、外壁のひび割れ、屋根瓦のズレ、ベランダの防水層剥がれといった複数の劣化症状が確認されました。山田興業では、こうした症状を一つひとつ丁寧に確認し、お客様にとって最適な工事プランをご提案いたします。今後の工事では、劣化原因の根本解決に向けた施工を目指し、住まいの価値を高めるお手伝いをさせていただきます。
よくある質問
Q1. 外壁のひび割れは放っておいても大丈夫ですか？
A1. いいえ、放置すると雨水が浸入し、建物内部の劣化や雨漏りの原因になります。早期の補修が重要です。
Q2. ベランダ防水はどれくらいの頻度でやり直すべきですか？
A2. 一般的には10年に一度のメンテナンスが目安です。防水層の種類や環境によって前後します。
Q3. ドローン調査に費用はかかりますか？
A3. 山田興業では初回調査費用は無料です。ドローン調査も費用に含まれておりますのでご安心ください。
今回の工事に関するコツ
今回のように外壁・屋根・ベランダの三点に渡る改修工事を検討される際のコツは、「同時に工事を行うこと」に尽きます。個別に工事を依頼すると、足場設置・解体費用がその都度発生し、トータルコストが上がってしまいます。山田興業では、外壁と屋根、ベランダ防水までをワンストップで対応可能なため、費用を抑えた提案が可能です。
また、見た目の美しさだけでなく、住まいの防水性・耐久性を向上させるためには、下地処理を丁寧に行うことが何より大切です。特にクラック補修や棟部の瓦調整、ベランダの排水口清掃などは、見えない部分だからこそ手を抜かずに行うべきポイントです。
さらに、カラー選定にも工夫を取り入れましょう。大阪市東淀川区の街並みに合った配色を選ぶことで、住まい全体の印象がぐっと洗練されます。山田興業ではカラーシミュレーションサービスを無料で提供しておりますので、完成後のイメージが事前に分かるのも安心ポイントです。
最後に、工事後のアフターフォローも重要です。山田興業では、年に一度の無料点検を実施し、必要に応じた補修案内も行っております。住まいは「施工して終わり」ではなく、「守り続けること」で価値が高まります。住まいを長持ちさせたい方は、ぜひ私たちにお任せください。
