現地調査をしてきました
今回の現地調査は、大阪府寝屋川市の住宅にて「外壁モルタルの一部補修」「ベランダの欠損修繕」「雨漏れ防止」のご相談を受け、現場へ向かいました。住宅街の中でも建物と建物の間が狭く、日が当たりにくい立地ということもあり、湿気や通気の悪さが気になる環境でした。
現地には車を降りてから徒歩で器材を持ち運び、慎重に細い路地を通って到着。最初に目に入ったのは、ベランダの下面に入った大きなクラック。クラックの中央からは雨水の浸入があったと思われる黒ずみも確認できました(画像1枚目)。一部には応急処置の支柱が立てられており、荷重の不安もありそうな状況です。
さらに裏手のベランダ部分では、コンクリートの剥離により内部の鉄筋が露出しており、腐食も進行していました(画像2枚目)。これは雨水が長期にわたって浸入していた証拠で、放置していた場合、最悪ベランダ落下のリスクもあったと判断しました。
加えて、建物壁面にはクラックやチョーキングの初期症状、水の侵入跡も多数見られ、モルタル層の浮きや剥離も起きていました(画像4・7枚目)。実際に手で触れるとボロっと欠け落ちる部分もあり、表面だけでなく内部の劣化が進んでいる様子でした。
そのため、今回は以下の3点を軸にご提案させていただきました。
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ベランダ下面のクラック・欠損部のモルタル補修(雨水浸入防止)
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外壁モルタルの浮き・剥がれ箇所の部分的補修
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雨漏れ予防のための防水処理の追加提案(→了承済み)
特に3については、モルタル補修だけでは再発の可能性が高いため、防水塗膜による処置も必要と説明し、施主様も「長持ちさせたいのでお願いします」と即決いただきました。
クラック・欠損部の進行と構造リスクを見逃さないために
現場の状況を踏まえると、コンクリートやモルタルが外れてしまう原因は、ひび割れからの雨水の侵入と、冬場の凍結膨張の繰り返しによる内部劣化が主と考えられます。写真にもあるように(画像2・5枚目)、ベランダの端部ではすでに鉄筋が露出し、内部の錆びが表面を押し出して欠損を広げています。
これは“爆裂現象”と呼ばれるもので、鉄筋コンクリート住宅において特に注意が必要な劣化症状の一つです。鉄筋が水分と酸素により錆びることで体積が増え、モルタルやコンクリートが内側から割れてしまう現象で、進行すると建物自体の耐久性が下がります。
加えて、屋外に設置されたベランダの下面は、紫外線・雨風・温度差に常に晒される過酷な場所です。今回の住宅のように狭小地で通気が悪い場合、乾燥しにくいためダメージが蓄積しやすく、年々劣化が加速します。
そのため、今回は劣化部をすべて撤去した上で、防錆処理後にモルタルで形成し、表面を防水材で覆う多層処理を行う予定です。強度回復と今後の劣化抑制、両方の視点で提案しています。
外壁モルタルの浮きと剥がれの要因と対処法
外壁側には一見小さなクラックや剥がれが複数確認されましたが、実際に近くで確認すると指で押すだけでモルタルが浮いていたり、剥がれ落ちそうな箇所もありました(画像4・8枚目)。これらの症状の多くは、モルタル下地と下地構造体との間に空隙ができて密着が弱くなっている証拠です。
このような状態で放置してしまうと、雨が降るたびにモルタル層の裏に水が入り込み、乾湿を繰り返すことでさらに浮きが広がり、最終的には剥離します。また、剥がれ落ちた部分から直接水が侵入することで、木部腐食・白アリ被害のリスクも高まります。
補修ではまず、打診検査で浮き範囲を正確に把握し、必要な範囲でモルタルを除去。その後、樹脂モルタルを使用して密着性を高めた上で、補修箇所ごとに防水・防カビ材を併用し、将来の再発を予防する処置を行います。
さらに補修範囲だけでなく、周辺の健全な部分との色や質感の違いが目立たないように、吹き付け仕上げやカラー合わせも検討中です。
雨漏りの予兆を見逃さない!防水処理の重要性
写真でも確認できますが、壁面に水跡がくっきりと残っている箇所があり(画像7枚目)、ここは室内に雨漏りの初期症状が出ている可能性が高い箇所です。水が壁面を伝って床面へ流れた跡も見られ、時間経過とともにカビや木部の腐食が進行する危険があります。
今回は「表面補修+防水処理」を一体で施工する提案をしました。具体的には、モルタル補修後に防水下地材を塗布し、さらにトップコートで耐水層を形成。さらに上部の排水処理状況も確認したところ、勾配が甘く排水が滞りがちだったため、一部の排水口回りにはウレタン防水材を使用して再形成しています(画像6・9枚目)。
このような施工により、見た目の補修だけでなく、根本的な「雨水の侵入経路そのもの」を封じることで、長期的な安心をご提供できるように対応しました。
今後のメンテナンス提案と安心のためのプラン
今回の調査と補修提案により、施主様には「ここまで丁寧に原因を説明してもらったのは初めてです」とご好評をいただきました。特にベランダの爆裂部分や、目視では分かりにくい雨水の侵入経路まで特定し、追加で防水工事をセットでご提案したことが安心感につながったようです。
今後は以下の内容で、定期点検とメンテナンスのご提案をしております。
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・年1回の外壁点検(打診・目視)
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・雨漏りリスク箇所の定期チェック(排水周り含む)
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・10年ごとの防水塗装メンテナンス
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・必要に応じた部分塗装・美観補修
山田興業では、施工後も安心して暮らしていただけるよう、アフターフォローまで丁寧に対応いたします。寝屋川市近辺で外壁補修や雨漏り修繕をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。




















