現地調査をしてきました
先日、大阪府高槻市今城町にお住まいのお客様からご依頼をいただき、外壁塗装とベランダ防水工事のための現地調査に伺いました。今回は私たち山田興業の担当スタッフ2名で、朝9時に現場へ向けて出発。現地へはJR摂津富田駅から車で約15分。天候は曇り空で、雨が降る前にしっかりと状況確認を行うべく、気を引き締めて現場に向かいました。
現場は築15年程度の戸建住宅で、2階建てのモルタル外壁仕上げ。お客様からは「外壁に汚れが目立ってきたこと」「ベランダ床面のひび割れや水はけの悪さ」が気になるとのご相談を受けていました。
まずは外壁全体を目視確認し、チョーキング現象の有無をチェック。触れると手に白い粉が付く状態で、塗膜の劣化が進行していることがわかりました。また、北側の外壁には換気フードからの黒い汚れ(雨だれ汚染)が目立ち、外観の印象にも影響を及ぼしている状況でした。
サッシ廻りのコーキングも確認したところ、一部に肉痩せやひび割れが生じており、雨水の浸入リスクが高まっていることも判明。またベランダの床面には細かなクラック(ひび割れ)が複数箇所あり、防水層の寿命が近づいていることがわかりました。
お客様にも写真を交えて現状を説明し、外壁塗装・シーリング打ち替え・ベランダ防水再施工をご提案。加えて、外観の印象改善をご希望されていたため、カラーシミュレーションも行える旨をお伝えすると、大変喜んでいただけました。
外壁の劣化がもたらすリスクと適切な塗装タイミングについて
今回の高槻市今城町の現場では、特に外壁のチョーキング現象が顕著でした。これは塗膜が紫外線や雨風などの影響で劣化し、顔料が表面に浮き出てくる症状で、外壁塗装のタイミングとしては適正なサインの一つです。
また、北側の外壁に発生していた雨だれ汚れは、換気フード下に黒ずみが垂れたように付着しており、美観の面で大きなマイナスポイントになっています。これは経年による換気扇内部の油分やホコリが排気とともに流れ出し、雨水と混じって外壁を汚してしまうため、日頃の掃除では対応しきれません。塗装によって再付着を防ぐ「防汚性」の高い塗料を選定することが今後の汚れ防止に繋がります。
さらに、窓廻りのコーキングも硬化やひび割れが見られ、防水機能の低下が懸念されます。コーキングの劣化は雨漏りの直接的な原因にもなりうるため、外壁塗装と同時に「打ち替え工事」を行うことで、建物全体の防水性能を高めることが可能です。
これらの調査結果をもとに、外壁には耐久性の高いシリコンまたはフッ素系塗料を提案予定です。コスト面と耐用年数のバランスを考慮し、お客様のライフプランに合わせた選定を行ってまいります。
ベランダ防水層の劣化と施工すべき防水工法の判断
ベランダの調査では、床面に複数のヘアークラック(細かなひび割れ)が確認されました。これは経年による防水層の硬化や紫外線劣化により起こるもので、防水機能が十分に発揮されていない可能性があります。実際に一部では水はけが悪く、水たまりができやすい状態であることも確認されました。
このような状態では、次の雨で水が建物内部に侵入するリスクが高まるため、早急な対処が必要です。今回の建物では既存の防水層がFRP防水のようでしたが、硬化・割れやすい特性があり、10年を過ぎるとメンテナンスが不可欠となります。
提案工法としては、既存のFRP層を活かして上から新たにトップコートを施工する「再防水」が最も現実的です。ただし、ひび割れが深刻な箇所については、部分的な下地補修も行う必要があります。今回は簡易的な補修で済む段階でしたが、放置すれば防水層の全撤去・再施工が必要となるケースも少なくありません。
お客様には防水層の役割や、トップコートの劣化進行具合を画像で説明し、再施工の必要性をご理解いただきました。施工後には定期的な点検と再トップコート塗布で、耐久性を長持ちさせる方法もお伝えしています。
今後の外壁塗装工事で注意すべき点とご提案内容について
今回のような外壁塗装およびベランダ防水工事を行う場合、まず最初に気をつけるべきは「下地処理の丁寧さ」です。高槻市の住宅は比較的湿気が多く、汚れやカビ、苔が外壁に付着しやすい地域特性があります。そのため高圧洗浄で汚れをしっかり落とし、塗料の密着性を高める作業が欠かせません。
また、サッシ廻りのシーリングについては、古いコーキング材を完全に撤去し、「打ち替え工法」を徹底します。よくある「増し打ち」だけでは短期間で再劣化するリスクがあるため、山田興業では10年先を見据えた施工を心がけています。
今回使用を検討している塗料は、耐候性に優れた「日本ペイントのラジカル制御型塗料」または「関西ペイントのRSシリーズ」。これらは長期にわたって色あせやチョーキングを防止でき、美観を保つ効果があります。色は現在のベージュ系から、少し引き締まったグレー系への変更をご希望されており、カラーシミュレーションを実施して後日ご提案する予定です。
足場設置時には近隣への配慮も欠かさず、事前にご挨拶・工程表の配布を行い、騒音や作業時間に関するご説明も丁寧に行う予定です。高槻市の閑静な住宅街という立地を踏まえ、施工中のマナーも重視してまいります。
まとめ
高槻市今城町での現地調査では、外壁塗装とベランダ防水がどちらも経年劣化のサインを示しており、早期のメンテナンスが必要な状態でした。外壁のチョーキング現象や黒ずみ汚れ、コーキングのひび割れ、ベランダ床のクラックなど、放置すれば建物の寿命に直結する問題ばかりです。
山田興業では、こうしたお住まいの小さな異変も見逃さず、丁寧な現地調査に基づいた適切な施工をご提案いたします。高槻市周辺で外壁塗装や防水工事をご検討の方は、ぜひ一度、当社までご相談ください。カラー提案やお見積りはすべて無料で対応しております。
よくある質問(Q&A)
Q. 外壁塗装はどれくらいの頻度で行えばよいですか?
A. 一般的には10年に1度が目安です。ただし外壁材や塗料の種類、立地条件によって異なるため、5〜7年で点検するのが理想です。
Q. 防水工事と同時に外壁塗装をするとお得ですか?
A. はい。足場を一度で済ませられるため、トータルコストが抑えられます。
Q. 見積もりに費用はかかりますか?
A. 山田興業では見積もり・現地調査は完全無料で対応しています。
Q. どの塗料を選べば良いかわかりません…
A. お客様のご希望やご予算、耐久年数を伺った上で、最適な塗料を提案いたします。
今回の工事に関するコツ
外壁塗装やベランダ防水を成功させるための最大のコツは、「劣化が目に見える前にプロの診断を受けること」です。今回のように、チョーキングやコーキングの劣化、ベランダのクラックは、表面化してからでは補修範囲が広がりがちです。早めの点検・対処を行えば、補修範囲も狭く、コストも抑えることが可能です。
また、業者選びでは「どれだけ丁寧な下地処理をしてくれるか」が大きなポイントです。見積もりの際には、洗浄・補修・コーキング・養生といった工程がきちんと明記されているか確認しましょう。山田興業では、これらの工程を細かく分けてご説明し、安心してお任せいただけるよう努めています。
塗料についても「安価=お得」ではなく、「長期で見てメンテナンス回数を減らせるかどうか」を基準にするのが賢明です。ラジカル制御型やフッ素系は初期コストは高めですが、15年近い耐久性で塗り替え回数を減らすことができます。
最後に、施工後のアフターフォロー体制も重要です。山田興業では年1回の無料点検を行っており、塗膜や防水層の状態をチェックし、不具合があればすぐにご対応します。信頼できる施工会社を選ぶことが、住まいの価値を長く保つ最大の秘訣です。













