現地調査をしてきました

今回は、大阪府高槻市上牧町にて外壁と屋根のラバー工事をご検討されているお客様宅の現地調査に伺いました。午前中から天候に恵まれ、絶好の調査日和。近隣エリアに事例も多い場所だったため、周辺環境の確認も含めて念入りに点検を行う予定で臨みました。現場までは当社自慢の軽ワゴンで伺い、狭小地にもスムーズにアクセス。到着すると、築年数を感じさせる瓦屋根と淡いクリーム色の外壁が印象的なお宅でした。
まずは屋根の状態をドローンで撮影しながら調査。写真からも分かるように、瓦屋根には一部コケやカビの付着が見受けられ、特に北側の面に黒ずみが集中しておりました。これは通風の悪い箇所に湿気が溜まり、そこに汚れが吸着してしまっている典型的なケースです。また、瓦同士の隙間には苔や汚れが堆積しており、放置すれば雨漏りのリスクが高まる状態と判断しました。
次に外壁を目視・打診調査を実施。全体的には意匠性のあるリシン仕上げが施されていましたが、複数箇所にクラック(ひび割れ)が発生しており、特に窓枠下やサッシの取合い部分に顕著な裂け目が生じていました。ヘアークラックではなく構造クラックに近い幅も確認され、下地への雨水浸入が懸念される状態です。
このような劣化状況を受け、外壁と屋根の同時改修によって、住宅の防水性・耐久性を向上させる必要があると判断しました。また、今回はご要望に応じて追加提案として「構造部のクラック補修に炭素繊維テープを用いた補強案」もご提示し、後日詳細なお見積もりをご案内する予定です。お客様からは「提案内容が具体的でわかりやすかった」とご好評いただきました。
外壁のひび割れが示す構造的リスクと必要な補修内容

今回の調査で最も懸念されたのが、外壁に発生していた複数のクラック(ひび割れ)です。特に建物の角部や開口部(窓周り)に集中していたことから、構造的な歪みや地盤のわずかな動きが影響している可能性が高いと考えられます。
調査時に確認できたクラックのうち、幅が0.3mmを超えるものは3箇所。これは一般的に「構造クラック」と判断され、防水機能が大きく損なわれている状態です。水分が侵入すると外壁材の裏側で結露が発生し、内部の断熱材や木下地を腐食させる原因にもなります。高槻市周辺は冬場の気温変化も激しい地域であり、凍結による膨張・収縮の繰り返しでクラックがさらに進行するおそれもあります。
今回のケースでは、補修方法として以下の3ステップをご提案しました。
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Vカット処理とシーリング充填
ひび割れ部にV字型の切り込みを入れ、弾性シーリング材を充填して再発を防止します。 -
下地補強材の挿入(必要箇所のみ)
躯体の動きが想定される部位には、炭素繊維テープによる補強を施します。 -
外壁全体の再塗装(ラバー塗装)
可とう性の高いラバー系塗料にて再塗装し、ひび割れ追従性と防水性を確保します。
このような工程を経ることで、再発リスクの低減とともに、美観の回復にもつながります。外観はもちろん、建物の長寿命化にも貢献する補修プランとして、お客様にも納得いただけました。
屋根の汚れとコケが進行する前に!防水・美観を両立する塗装対策

屋根の調査では、特に北面に広がるコケや汚れが顕著でした。高槻市は河川が多く、湿気の高い環境が多いため、日陰になる面はとくに汚れが蓄積しやすい特徴があります。今回使用されていた瓦は陶器瓦で耐久性は高い反面、表面のコーティングが経年で劣化しており、撥水性が失われつつある状態でした。
現地確認では、雨水の流れが悪くなっていることから、瓦の一部で水溜まりのような症状が見受けられました。これが続くと、雨漏りや瓦のズレにつながるリスクが高まります。屋根からの雨水の侵入は、目に見えにくいだけに深刻化しやすく、早期の対応が求められます。
今回のラバー工事においては、以下のような対応を予定しています:
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高圧洗浄による苔・汚れ除去
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防カビ・防藻剤の下塗り処理
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耐候性に優れたラバー塗料での2回塗り施工
また、ドローンでの撮影により、瓦の重なり部分の一部に浮きやズレが見受けられたため、補修が必要な箇所については部分的な差し替えも検討しています。山田興業では高所作業のプロが、確実な施工を行いますのでご安心ください。
現地調査から見えてきた注意点と今後の工事への備え
現地調査で浮かび上がったポイントは、屋根・外壁ともに「劣化の兆候が進行中」であるということです。特に外壁のひび割れと屋根の苔の進行状況から、1〜2年内の本格的な劣化・雨漏り被害のリスクが高いと判断されました。
また、今回の建物は敷地が道路に接しており、工事の際は近隣への配慮が不可欠です。足場の設置位置や資材置場の確保、工事車両の駐車についても調整が必要で、スムーズな工程管理が求められます。
さらに、外壁に使用されていたリシン吹付は、微細な凹凸が多く塗料の吸い込みが激しいため、通常の平滑な壁よりも塗装量が増える傾向があります。このため塗布回数や希釈率を正確にコントロールする必要があり、職人の技術力が問われる現場となります。
山田興業では、こうした複合的な課題を一つひとつ丁寧に洗い出し、綿密な工程表と施工マニュアルを作成したうえで進行します。安全第一・品質第一の施工をお約束いたします。
まとめ
大阪府高槻市上牧町のお宅で行った今回の現地調査では、外壁の深刻なクラック、そして屋根のコケ・汚れの進行という二大要素が確認されました。これらはいずれも放置することで住宅性能を著しく損ねる原因となるため、早期のメンテナンスが強く推奨されます。
山田興業では、ドローンや打診調査による正確な診断と、お客様のご要望に沿った最適なプラン提案が可能です。外壁塗装・屋根工事ともに、単なる見た目の修繕ではなく、防水性・耐久性・デザイン性を兼ね備えた長期安心の工事を実現いたします。お客様からは「ここまで詳しく調べてくれたのは初めて」と嬉しいお声もいただきました。
よくある質問
Q1. 外壁のひび割れはすぐに直すべきですか?
A1. はい。特に0.3mm以上のクラックは雨水の侵入リスクがあるため、放置は避けましょう。
Q2. ラバー塗料って他の塗料と何が違うの?
A2. 弾性があり、ひび割れに追従する性質があるため、防水性が非常に高いのが特徴です。
Q3. 工事期間はどれくらいかかりますか?
A3. 外壁と屋根の同時施工でおよそ10〜14日間を想定しています(天候により前後します)。
今回の工事に関するコツ
外壁屋根の同時工事を成功させるには、以下の「4つのコツ」を押さえておくことが大切です。
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適切な時期に工事を行う
春や秋は気候も安定しており、乾燥もしやすく塗料の定着が良好です。高槻市の場合は梅雨前や冬前がベストタイミングです。 -
劣化の初期段階で対処する
クラックやコケなどの劣化サインを早期発見・早期対応することで、費用も抑えられ建物の寿命も延びます。 -
下地処理を丁寧に行う業者を選ぶ
どれほど高品質な塗料を使っても、下地処理が不十分であれば意味がありません。山田興業では下地処理に一切妥協しません。 -
工事後のアフターフォローを確認する
山田興業では年1回の無料点検、保証書の発行など充実のアフターケアを行っています。安心して長く住み続けられる環境づくりを支援します。













