現地調査をしてきました
今回は、大阪府寝屋川市出雲町にて、外壁と屋根塗装をご検討中のお客様宅へ現地調査にお伺いしました。午前中の早い時間、秋晴れの中、自転車で現地へ向かいました。現場周辺は住宅密集地で、車の出入りが難しい細道が続く地域です。職人目線で言えば、「この立地は施工時の足場組みに一工夫必要だな」といった印象を持ちました。
実際のお宅は3階建ての戸建住宅で、築年数としては20年前後と見られます。外壁にはモルタル吹き付けの仕上げが採用されており、遠目から見ても表面の色あせと汚れが確認できました。お客様からの主なご相談は、「外壁のひび割れが気になる」「屋根もそろそろ塗り替えの時期か不安」「できるだけ長持ちするプランでお願いしたい」という内容でした。
まず外壁の調査では、南側の壁面にヘアークラック(細かいひび割れ)を複数箇所で確認。とくに目立ったのは、写真にも写っている北面の外壁に水平に伸びるクラックで、手で触るとわずかに段差がある状態。雨水の浸入経路になりかねないため、早急な補修が必要です。また、狭小地特有の問題として、隣家との間が非常に狭く、日当たりが悪いため北側の壁面にはコケや黒ずみも確認できました。
屋根については今回はドローン点検を予定していますが、周囲の電線や隣家との間隔を考慮し、事前の現地立ち合いで安全性を再確認することになりました。お客様も「こんな狭い場所まで丁寧に見てくれて安心しました」とおっしゃっていただき、現地調査の大切さを改めて実感しました。
追加提案としては、屋根だけでなく軒天や雨樋の再塗装・補修も併せてご提案。外観全体の統一感と今後のメンテナンスコスト削減の観点からも、一括対応をおすすめし、その場で概算の費用とメリットをご説明したところ、「なるほど、どうせやるなら一緒に頼んだほうがいいですね」と前向きなご返答をいただけました。
狭小スペースの施工では仮設足場と動線確保が重要
寝屋川市出雲町のような住宅密集地における施工では、仮設足場の組み方ひとつで工期や安全性が大きく左右されます。今回の現場も、隣家との距離が非常に近く、南北面はわずか50cmほどの隙間しかありませんでした。このような場合、通常の足場設置が困難となるため、「クサビ式足場」や「単管ブラケット足場」などの狭所対応型を検討する必要があります。
また、搬入経路の確保も課題の一つです。塗料や高圧洗浄機などの資材搬入時に住民の生活動線を妨げないよう、作業員の動線確保を綿密に計画することが重要です。山田興業では、事前に地域の生活パターンを調査し、近隣へのあいさつ回りを徹底。工事中のクレームゼロを目指し、工程表と共に音出し時間帯の案内なども行っています。
今回の現場では、お客様から「裏の奥まで見てもらったのは初めて」と喜ばれ、職人としての責任感を改めて感じました。こうした細かな配慮が、信頼につながると私たちは信じています。
外壁のクラックとチョーキング現象からわかる劣化の進行度
今回の調査で最も気になったのが、外壁のクラック(ひび割れ)です。中でも、写真2枚目にあるように、水平に走るクラックは建物構造に影響を与える場合もあるため注意が必要です。放置すれば、雨水の侵入により内部腐食や断熱材の劣化につながり、最悪の場合、構造上のダメージとなるリスクも否めません。
また、壁を手でこすった際に白い粉が付く「チョーキング現象」も各面で確認されました。これは塗膜が紫外線や雨風により劣化し、防水性能をほとんど失っている状態を示しています。つまり、外壁塗装の寿命がすでに尽きている証拠とも言えます。
このような場合、単なる上塗りだけでは不十分で、下地処理をしっかり行い、下塗り→中塗り→上塗りの三層構造による仕上げが必須です。特にクラック部分には「弾性フィラー」を使用することで、今後のひび割れ再発を防ぐ効果が期待できます。
今回、こうした詳細な状態を踏まえたうえで、耐候性の高い「フッ素系塗料」または「無機塗料」をおすすめする方向で話を進めております。
屋根点検はドローン活用で安全かつ精密に
今回のご自宅は3階建てで屋根の勾配が急なため、通常のはしごでは安全に確認できない構造でした。こうした高所点検では、山田興業が得意とする「ドローン調査」が非常に有効です。当社では無人航空機の飛行許可を正式に取得しており、狭小地や高層住宅でも安心して点検を行うことが可能です。
屋根材としてはスレート(コロニアル)と思われ、経年劣化により色褪せや苔の付着が懸念されます。特に日当たりの良い南面では、塗膜の剥がれや防水機能の低下が進行している可能性が高く、塗装前には高圧洗浄とシーラー塗布が必須です。
お客様からも「ドローンで見てくれるなんて、プロっぽくて安心感ありますね」と喜びのお声をいただきました。ドローン映像は静止画としてお渡しすることも可能で、今後の資産管理にも役立てていただけます。
今後のご提案と工事プランについて
今回の現地調査を経て、外壁・屋根ともに早期の塗り替えが必要と判断いたしました。そこで、以下のような施工プランをご提案させていただく予定です。
-
外壁塗装:下地補修(クラック補修)+高耐久塗料仕上げ(無機 or フッ素)
-
屋根塗装:高圧洗浄+下地強化+遮熱塗料による夏対策
-
雨樋・軒天・破風板などの付帯部も塗装で一体感を演出
-
足場組立は狭所対応型で安全施工を実現
-
ドローン調査の画像を活用したビフォーアフター記録
お客様のライフスタイルやご予算、今後のメンテナンス頻度も加味し、10年以上の耐久を目指すプランを軸に、塗料グレード別のお見積りをご提出予定です。山田興業ではカラーシミュレーションも無料で対応しており、「せっかく塗り替えるならおしゃれにしたい」というご希望も大歓迎です。
まとめ
大阪府寝屋川市出雲町にて行った外壁・屋根塗装の現地調査では、住宅密集地ならではの施工課題と外壁の深刻な劣化が見つかりました。クラックの放置は雨漏りリスクを高めるため、早期の補修と防水機能の復旧が急務です。また、屋根についてもドローンを活用した高精度な診断で安全性と精度を両立。山田興業ではこうした状況に最適な施工プランをプロの視点からご提案いたします。
よくある質問
Q1. 狭い場所でも足場は組めますか?
A. はい、当社では狭小地専用の足場システムをご用意しており、安全かつ効率的に対応可能です。
Q2. ドローン点検の費用はかかりますか?
A. 点検自体は無料で実施しております。結果は静止画でご報告いたします。
Q3. 塗料の選び方が分かりません。
A. 耐久年数・ご予算・デザイン性に応じて、3段階程度の塗料をご提案いたします。
今回の工事に関するコツ
外壁・屋根塗装を行う際、最も重要なのは「現地調査をしっかり行うこと」です。特に寝屋川市出雲町のような住宅密集エリアでは、施工そのものの可否や足場組みの方法、資材の搬入経路など、現場ごとの工夫が欠かせません。調査時には、外壁のひび割れやチョーキング、コケの発生など、小さな劣化サインも見逃さないようにしましょう。
また、屋根は高所作業となるため、安全を優先してドローンや高所カメラを活用するのが賢明です。撮影した画像は施工前後の比較にも役立つため、資産価値の維持にも貢献します。
塗料を選ぶ際には、外壁と屋根の寿命を同程度に揃えることで、次回のメンテナンスサイクルを一致させられるという利点もあります。今回のように無機塗料やフッ素塗料を選べば、10~15年は安心して過ごせますので、長期的な視点で選ぶことがコツです。
最後に、山田興業では「0円リフォーム」のご提案やカラーシミュレーションなど、負担を減らしながら理想を実現できるサポート体制を整えています。工事は一度きりではなく、信頼できる業者との長い付き合いが大切です。だからこそ、最初の現地調査を丁寧に行うことが、成功への第一歩となるのです。