現地調査をしてきました

今回現地調査に伺ったのは、大阪府吹田市山田東にお住まいの一戸建て住宅です。外壁塗装のご相談をいただき、築年数が経過していることから、劣化の程度を確認するための調査となりました。JR吹田駅から車で約10分ほど、周囲には昔ながらの住宅街が広がる落ち着いた環境です。今回は公共交通機関を利用し、現地までは徒歩で向かいましたが、駅から現地に近づくにつれて、年季の入った外壁が目につく住宅が多く見られ、この地域全体に共通する外壁の劣化傾向を感じました。
現地のお宅はモルタル外壁仕上げの住宅で、外壁全体に細かなひび割れ(ヘアークラック)が確認され、特に北側の壁面には大きな構造クラックも見受けられました。また、雨樋の変形や経年劣化も進んでおり、排水機能の低下による汚れの付着が著しい状態でした。
南面の窓下に取り付けられた木製雨戸が著しく劣化しており、外壁との取り合い部分に雨だれの痕跡が見られました。西面に設置された給湯器周辺の壁に、横に走る大きなクラックが確認できます。増築部分と母屋との接続部分に隙間が生じており、雨水の侵入リスクが高い状態です。
この現地調査を通じて、外壁全体の塗膜の寿命が尽きかけており、塗装のみならず一部補修を含めた施工が必要であることが分かりました。
モルタル壁の劣化が進行しクラックが多数発生

今回の住宅はモルタル仕上げで施工されており、築年数を重ねることで避けられない乾燥収縮や振動によるクラック(ひび割れ)が目立つ状態でした。とくに写真2枚目にあるような横方向の大きなクラックは、構造クラックの可能性が高く、単なる化粧塗装ではカバーできない段階にきています。
こうしたクラックは雨水の侵入を許す大きな要因となり、放置しておくと壁内部の木部や断熱材の腐食を引き起こす恐れがあります。今回の住宅では、東側および北側の外壁にそれぞれ異なるタイプのクラックが見られ、原因が単一ではなく、構造的な歪みや地盤変動の影響も視野に入れる必要があると判断しました。
さらに、外壁の表面にはチョーキング(手で触ると白い粉がつく現象)も発生しており、これは塗膜が完全に劣化している証拠です。防水性・耐候性が失われているため、再塗装だけでなく、クラックの補修と外壁の再下地処理を丁寧に行う必要があります。
特にクラックの補修には、Uカットシール工法や低圧注入工法の適用を検討しています。表面的な補修に留まらず、内部の密着性を高めて長期耐久性を確保する方針です。これにより、次回のメンテナンスまでの期間を大きく延ばすことが可能となります。
雨樋や付帯部の劣化が外壁全体に悪影響を与える

今回の調査で外壁とともに大きな問題として浮かび上がったのが、雨樋や付帯部の経年劣化です。縦樋の変形や破損、軒樋の接合部からの雨水の垂れ流しなどが発生しており、外壁に直接的な雨だれの痕がついていました。
雨樋の役割は、屋根からの雨水を的確に排水し、建物の基礎や外壁への水の侵入を防ぐことです。しかし、これらの機能が失われると、外壁に水が常に触れる状態となり、塗膜の早期劣化や苔・カビの発生につながります。今回のケースでは、建物南側の出窓周辺や北側の給湯器付近の壁面に、雨だれによる黒ずみや苔の付着が顕著に見られました。
これらは美観を損なうだけでなく、建材の耐久性にも影響を与えるため、塗装前に雨樋の補修または交換が必須といえます。また、破風板や水切りなどの付帯部も塗装が剥がれている箇所があり、併せて再塗装が必要です。
山田興業では、付帯部の塗装や補修も一貫して対応しており、単なる「塗るだけ」の工事ではなく、機能性まで重視した施工をご提案いたします。
増築部分の構造リスクと外壁材の相性問題
今回の住宅は母屋に対して後から増築されたと思われる部分があります。増築部分と母屋の接合部には隙間が見られ、雨水が浸入した跡が確認されました。このような接合部は、構造的に動きが出やすく、ひび割れや隙間が生じやすい箇所です。
さらに、増築部分の外壁材と母屋の外壁仕上げに違いがあり、それぞれの熱膨張率や収縮率の差が原因で、継ぎ目にズレや浮きが発生していました。こうした部分には、一般的な塗装だけでは耐久性を持たせることが難しく、専用のシーリング材や目地処理をしっかりと行うことが重要です。
今回は、お客様にもその場で接合部の隙間の状態をお見せし、下地補修と専用シーリングの追加施工をご提案いたしました。お客様も「増築してからずっと気になっていた」とのことで、快くご同意いただけました。追加提案の際には、具体的な補修方法や使用する材料についても丁寧にご説明し、施工後のメンテナンス方法も併せてお伝えいたしました。
今後の施工提案と注意すべきポイント
現地調査を経て、今回の住宅では以下の4点を踏まえた施工提案が必要と判断しました。
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外壁クラックの補修(構造クラック含む)
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全面的な外壁塗装(下地処理+中塗り+上塗り)
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雨樋および付帯部の補修・塗装
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増築部分と母屋の接合部の隙間処理
外壁塗装はただ美観を整えるだけではなく、建物を水や紫外線から守る「保護膜」としての役割があります。特に築年数が進んだ住宅の場合、塗装前の下地補修がその後の耐久性を大きく左右します。
また、今回の住宅のように構造的な歪みや増築がある場合は、部分的に手を加えるだけでは問題が再発しやすく、総合的な視点からの施工が必要です。そのため、当社では施工前にカラーシミュレーションと耐久性診断を実施し、お客様の生活スタイルや今後の住まい方も踏まえたプランをご提案いたします。
まとめ
大阪府吹田市山田東にて実施した今回の外壁塗装に関する現地調査では、経年による外壁の劣化だけでなく、構造クラックや付帯部の傷み、増築部分との接合部の問題など、複数の課題が浮き彫りになりました。単なる塗装では対応できない部分も多く、補修と再施工をバランスよく行うことで、住宅の寿命を延ばすことができます。山田興業では、これらの課題に対し一つひとつ丁寧に対応し、お客様の大切な住まいを守るお手伝いをいたします。
よくある質問
Q. モルタル外壁は塗装だけで十分ですか?
A. 表面だけの劣化なら塗装で対応可能ですが、クラックがある場合は補修が必要です。
Q. 雨樋の補修も一緒に頼めますか?
A. はい、塗装工事と合わせて雨樋の交換・補修も承っております。
Q. 増築部分の隙間が気になるのですが、直せますか?
A. 接合部のシーリング処理を行うことで、雨水の侵入を防ぐ施工が可能です。
今回の工事に関するコツ
築年数の経った住宅で外壁塗装を検討する際は、「塗る」だけで済ませようとせず、必ず下地の状態を確認することが重要です。特にモルタル壁はクラックが入りやすく、見えない部分で劣化が進行している可能性があります。現地調査では、チョーキングや雨だれ、コケの発生も塗膜の劣化サインとして見逃してはいけません。また、雨樋や破風板などの付帯部も一緒に点検し、必要があれば同時施工を行うことで、建物全体の耐久性が格段に向上します。
さらに、増築部分がある場合は接合部に注意が必要です。雨水が入りやすく、内部構造にまで影響を及ぼすケースもあるため、隙間のシーリングや専用処理を丁寧に行うことが求められます。塗装後に雨漏りするようなことがあっては本末転倒です。施工前にはお客様とイメージを共有するカラーシミュレーションも活用し、デザイン面でも納得いただける提案を心がけましょう。

















